■現在の歯周病治療の問題点

  • 健康な状態の口腔内の微生物叢の研究がない。
    口の中はどんなに健康な人でも無菌状態ということはありません。しかし、これくらいの細菌の数、種類なら安全という目安は必要だと考えられます。
  • 歯周病菌を減らさずに、いきなり歯石を取ったり、歯茎の掃除をしている。 歯周病菌は心臓病や糖尿病など、内科的な病気と密接な関係があり、細菌を減らさずに、出血させて、歯や歯茎の掃除をする事は危険である。これは消毒しないで、外科処置をするようなものです。
  • 感染症であるのに、どこから感染するのか研究がない。 歯周病は感染症です。他の人から感染するのです。
  • 歯周病菌とカンジダ(真菌)との相互作用についての研究が不足している。  

■最新の歯周病治療について

○歯周病菌とカンジダ菌との相互作用について

  1. まず、カンジダ菌が歯茎にくっつき、根を下ろし炎症を起こします。歯周病菌は歯ブラシで取れますが、カンジダはしっかり根を下ろしてしまいます
  2. 炎症によって歯茎が腫れ、歯と歯茎との間にポケットができ、歯周病菌がたまり、さらに炎症がひどくなり骨が溶けていきます
  3. ポケットはさらに深くなり、さらに多くの菌がたまり、骨が溶けて、歯がグラグラになって抜けてしまいます

○最新の歯周病治療(歯周内科)の流れ

  1. 位相差顕微鏡などで、現在の細菌叢を調べます。その場で当日2~3分で検査できます。(検査料はいりません)
  2. カンジダ菌が多くみられる場合、カンジダ菌に有効な、歯みがき剤(液体またはジェルタイプ)で歯だけでなく歯茎にも、よく、つけてもらいます。
  3. 歯周病菌(運動性桿菌、スピロへータの一種)が多く、歯茎も腫れていて重症の場合は抗生剤を出すことがあります
  4. カンジダ菌は歯茎に根を張っているので、普通こすってもとれませんが、この歯みがき剤をつけて磨くと効果があり、それを10日~2W後にまた、位相差顕微鏡により、効果を確認します。
  5. 歯周病菌が多い重篤な場合も抗生剤投薬後、顕微鏡で効果を確認します。
  6. 除菌効果確認後、歯石を取ったり、歯茎の掃除のどの通常の歯周病治療を行います。
    歯周病菌は細菌性心内膜炎、脳梗塞、心筋梗塞などの原因にもなる可能性があり、除菌せずに、出血を伴う処置、または強い力でのブラッシングは危険です。

○歯周内科治療の効果

「わたしの生田歯科医院」生田図南著(デンタルダイヤモンド社)から引用

1.歯周内科治療による細菌叢の変化

歯周内科治療による細菌叢の変化

実際の動画は「歯周病菌の動画」のページをごらんください

動画はこちらです  

2.歯周内科治療によるお口の中の変化

歯周内科治療によるお口の中の変化1
歯周内科治療によるお口の中の変化2

3.歯周内科治療による1週間後の変化

歯周内科治療による1週間後の変化

国際歯周内科学研究会監修 [顕微鏡検査のススメ」より引用

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